アートが身近にある暮らし -幸福度世界一の社会から-

2009年度 第3回 情報メディア学科講演会

カテゴリー
講演会
開催日時
2009年7月22日(水)
場所
知徳館1F C131
講師
高田 ケラー 有子氏

REPORT

デンマーク在住の造形作家、高田ケラー有子氏をお招きし、『アートが身近にあるくらし―幸福度世界一の社会から―』と題して、ご講演頂きました。

前半部分はご自身のこれまでの制作活動の紹介として、まず「織り」から始まった創作が、そのルーツを求めての北欧への旅により、現在のトレーシングペーパーを使用した三次元造形物の制作へとたどり着いた経緯から始まり、新旧の作品解説、日本国内やヨーロッパ各国での作品発表の様子など、記録映像も交えてお話しくださいました。自然に対する尊敬の念や日常の中で得られた感動をもって、細やかな手仕事により、シンプルな構成で作り上げられた作品群や、それぞれの作品にまつわるエピソードからは、常に自身を深く見つめ、表現方法を模索、探求し続けてきた氏の「つくること」に対する真摯さが伺えました。

後半は、作家活動の傍ら行うキュレーターとしての目線から、また、デンマークで結婚、出産、育児を経験されているひとりの女性としての目線から、デンマークの国民性や社会状況、教育制度に至るまで、幅広くお話し頂き、芸術がその特殊性を有したまま社会との密接な関係性を築くことが可能な環境や、国民が各々に満足した生活を送っていける社会の一例として、参考になるお話をたくさん聞かせて頂きました。
一般来場者の方も多く、講演会終了後も活発な質疑応答がなされ、参加者にとって非常に興味深い、刺激的な講演会となったことでしょう。

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