Nukeme氏 講演会OS/テクスチャ/グリッチ

Nukeme氏 講演会OS/テクスチャ/グリッチ

mscギャラリーで《Old School》展を開催するNukemeさんとメディア・アートやインターフェイスについて研究活動を行っている水野勝仁さんを講師としてお迎えして、《Old School》展、Nukemeさんのこれまでの活動、ファッションやアート、音楽などについて対談形式で講演会を開催します。

講演会中にNukemeさんと一緒にギャラリーに忍び込み、《Old School》展を観ますので(Nukemeさんによる作品解説付き!?)、まだ作品を観ていない方もぜひご参加ください。

カテゴリー
講演会
講師
Nukeme氏 × 水野勝仁氏(甲南女子大学メディア表現学科)
司会:松谷容作(同志社女子大学情報メディア学科)
開催日時
2015年12月11日(金)16:45‒18:15
会場
同志社女子大学 京田辺キャンパス C131(知徳館3号棟1F)
対象
同志社女子大学 在学生・一般 入場無料
主催
同志社女子大学情報メディア学科
お問い合わせ
同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室
TEL: 0774-65-8635

Nukeme(ヌケメ)氏 プロフィール

1986年生まれ。洋服を根本的なメディアであると捉え、ファッション・デザイン上での実験を作品化している。他分野の作家との共同制作によるものが多い。2011年にグリッチを作品化する手法を取り入れてからは、デジタルツールを使用した作品を積極的に制作している。2012年にコンピュータ刺繍ミシンにグリッチを発生させる「グリッチ刺繍」が、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。同作品でオーストリアのARSELECTRONICA 2013で展示とワークショップを行うなど、海外での活動も行っている。
http://nukeme.nu/

水野 勝仁氏(甲南女子大学文学部メディア表現学科専任講師)

1977年生まれ。名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程修了。博士(情報科学)。メディアアートや ネット上の表現を考察しながら「インターネット・リアリティ」を探求。また「ヒトとコンピュータの共進化」という観点からインターフェイス研究も行う。

関連イベント

「Old School オールド・スクール nukeme展」
2015年11月30日(月)ー 12月21日(月)土日休館・入場無料
同志社女子大学 mscギャラリー

REPORT

ファッションやアート、そして音楽など幅広いジャンルで活躍するNukeme氏の展覧会『Old School』が、本学mscギャラリーで開催された。(会期は2015年11月30日〜12月21日)その開催にともなってNukeme氏と、メディアアートやインターネット・リアリティ、そしてインターフェイスについて研究活動を行っている水野勝仁氏(甲南女子大学文学部メディア表現学科専任講師)をお招きし講演会「OS/テクスチャ/グリッチ」が開催された。

講演会前半では、ゲスト2名と参加者全員でmscギャラリーにむかい、そこで参加者は、『Old School』展で展示された《Old School》シリーズを目にしながら作品について質疑応答形式でNukeme氏からレクチャーを受けることになった。Nukeme氏から作品について非常に細やかな解説を受け、参加者は自身が捉えていた作品とはまた異なった姿でそれを鑑賞することができた。次に講演会後半では、水野氏による展示作品の考察と、展示作品以外のこれまでのNukeme氏の活動についてのレクチャーがあった。水野氏のレクチャーをつうじて、参加者は、制作者とは異なる観点で浮かび上がる《Old School》シリーズと、Nukeme氏の制作活動におけるそのシリーズ位置づけについて理解を深めることができた。

水野氏のレクチャーの後、Nukeme氏と水野氏のディスカッションが始まり、さらに議論は深まっていった。そこでは、デジタル環境での物質と、インターネットでのイメージのあり方という大きく二つのテーマについての議論が展開した。それらのテーマは、アートやファッション、音楽の世界に限定されることではない。私たちがもつ日常的なメディア経験(イメージの印刷、SNSでのコミュニケーション、アニメーションや映像を観る経験など)に強くかかわることであり、Nukeme氏はそれを作品制作やイメージの問題として私たち参加者に鋭く提示し、水野氏はそれを理論の問題として、しかし経験にそくしたかたちで提示してくれた。

以上のレクチャーとディスカッションの後、質疑応答が再度始まり、そこでは作品制作やインターネット、イメージと物質性など、現在形の多彩な問いが参加者から発せられた。それらの問いにたいするゲスト2名の応答をつうじて、ゲスト2名と参加者との間で深い対話が実現された。

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