rolls 田中朝子展

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rolls 田中朝子展

アナログ時代のアニメーションやパラパラマンガの手法で、あるモチーフを動画でなく写真として延々と幾度と撮影し、流れるものを静止したものの繋がりの様に、静止したものを繋げて流れるものの様に、仕立てました。
その流れの中で偶然見かける、またはその連想で浮かび上がる、未知の筈だけど何だか滲みてくる様な様相。「一瞬一瞬を大切に」なんて言葉を耳にすることがありますが、曲解とは知りつつ、この展示もその一例になるのでは、と。

カテゴリー
作品展示
会期
2016年7月4日(月) ー 7月29日(金)
開館時間
9:30〜19:30 入場無料・土日休館(学内入館は閉館の15分前まで)
7月16日(土)は補講日のため開館します。(17時まで)
会場
同志社女子大学 mscギャラリー
(京田辺キャンパス 知徳館6号棟1階 C163)
主催
同志社女子大学 情報メディア学科
協力
ギャラリーノマル
お問い合わせ
情報メディア学科事務室
TEL:0774-65-8635

田中朝子(Asako Tanaka)氏 プロフィール

1972年大阪に生まれる。2003年京都市立芸術大学美術研究科博士(後期)課程版画領域満期退学。日常的な視点から捉えた些細な錯覚(ズレ)を、写真・版画や立体作品によって表現。展覧会の他、公共空間での作品設置や「本」をテーマとした作品の制作、アートブックの編集・出版など、“美術作品”の枠組みに捕われない制作活動を行っている。

REPORT

版画・写真など様々なフィールドで活躍されている田中朝子氏の展覧会を開催しました。田中氏は日常的な視点から捉えた些細な錯覚(ズレ)を、写真・版画や立体作品など様々なメディアを用いて、繊細かつまた大胆な発想で表現し、そこ視覚の純粋性と不確かさを浮き彫りにするような作品を制作しています。また、展覧会の他、公共空間における作品設置や「本」をテーマとした作品の制作、アーティストブックの編集・出版など、従来の“美術作品”の枠組みに捕われない制作活動も行っています。

今回の展示は大きく分けて二つのパートで構成されています。「本」と「空」です。どちらも複数のイメージを「重ねる」「繋ぐ」「積み上げる」と、ある種の数学的な操作によって写真や映像、本に再編集され制作されたものです。例えば《block of skies》はアナログ時代のアニメーションであるパラパラマンガの手法で、モチーフを動画でなく写真として 延々と幾度と撮影し制作されています。つまり、流れるものを静止したものの繋がりの様に、静止したものを繋げて流れるものの様に仕立てられています。このように今回の展示ではいずれの作品からも「その流れの中で偶然見かける、またはその連想で浮かび上がる、未知の筈だけど何だか滲みてくる様な様相」が生まれ、見るものの知覚を変容させていくのです。

今回は、写真などの平面作品だけでなく、パラパラマンガや映像など多岐にわたる田中氏の制作手法が如何なく発揮された、見るものの視覚を少しづつ“ずらしていく”愉しい展示となりました。表現媒体と表現内容の絶妙なバランスによって生みだされた田中氏の作品を体験することは、デザインやアートを志す学生にとって、自身の研究を深化させる絶好の機会となりました。

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