大衆向けのレタリング ワークショップ Lettering for the masses

例えばスーパーマーケットでは、面白いレタリングを度々目にします。そういった場所で見かける手書きの文字には自由があります。
このワークショップでは、タイポグラフィとレタリングを研究・実践します。
「レタリングとタイポグラフィがブランドの成功または失敗にどのように影響するか」を話し合った後、欧文文字のレタリング–リガチャ(合字)、スワッシュ文字の線のデコレーション)、インクやパス(ベジェ曲線)など–を実際に体験します。自由な発想のもと、文字表現に挑戦してください。

カテゴリー
ワークショップ
講師
アレハンドロ・ポール氏
通訳・サポート
髙木 毬子(メディア創造学科准教授)
開催日時
2018年4月8日(日)10:00〜17:00
対象
情報メディア学科在学生・情報文化専攻在学生
定員
25人(先着)
場所
同志社女子大学 京田辺キャンパス知徳館3号棟1F C132教室
持ち物
昼食、鉛筆、 消しゴム、 好きなレタリングのサンプル、 貸与PC、 お気に入りの筆記用具(絵の具、墨汁、筆、サインペンなど)
申込〆切
2018年2月22日(木) 17:00
申込受付
お問い合わせ
情報メディア学科事務室(C206)
Tel:0774-65-8635

プロフィール Alejandro Paul(アレハンドロ・ポール)

アルゼンチン出身。グラフィックデザイナー/書体デザイナー、アートディレクター。
アートディレクターとしてProcter&Gamble、SC Johnson、Danoneなどの著名企業のブランドデザインを担当したのち、タイプファウンダリー「Sudtipos」を設立、運営。
タイポデザイナーとして「Piel Script」をはじめ、書体デザインを多く作成し、国際的なデザインコンクールでの受賞多数。また、ブエノス・アイレス大学大学院においてタイポグラフィに関する授業を担当している他、各国でのワークショップ、カンファレンス講演など国際的な活動を数々行っている。
https://www.myfonts.com/person/Alejandro_Paul/

REPORT

アレハンドロ・ポール氏を講師にお迎えしてレタリングワークショップを開催しました。

まず初めにスーパーマーケットに並ぶ様々な種類の商品のロゴタイプが、一様に太字であることが紹介され「種類の違う商品であるにも関わらず、なぜ似ているのか?」という疑問をデザインとマーケティングという視点から考察しました。太字は、元の文字の形を残した状態で、目立たせるためのエフェクト処理(グラデーション、ハイライト、シャドウ)がつけやすく、また工場で作られている無機的イメージの商品でも手作り感、オーガニック感をパッケージデザインに反映させやすいから、と結論づけられました。さらに「同じ書体を使ったロゴタイプでも細部の装飾によってそのイメージが変わってくる」、「ユーザーが商品を選ぶ時間は3~5秒で、パッケージのデザインで重要なことは『読みやすさ』である」ということが、具体例とともに示されました。

次に、レタリングにおいて重要なことは「文字全体のバランス」、特に「文字の始まりと終わりのバランス」であると、実際のロゴタイプを用いて示されました。使うツールによって、または文字を繋げるのか離すのかといった様々な要素の違いで、出来上がりの雰囲気や印象が大きく変わることを教えて頂きました。これらの説明の後、氏が準備された資料をもとに鉛筆を使って実際にレタリングの練習を行い、午前は終了しました。

午後からは、参加者がそれぞれ準備してきた文字のレタリングを行いました。何度も文字のディテールを変えながら、思い描くイメージに近づけていくという作業を繰り返し、氏からアドバイスをもらったり、友達と見せ合い、ハサミで一文字ずつ切り離し字間を調整したりと、普段はコンピュータで行う作業も手作業で行い、少しずつ時間をかけながら製作を行いました。
最後の1時間では、文字の太さや高さを綺麗に揃え、書体を構成するための規則が守れているかなどの細かい確認と調整を行い完成させました。

今回のワークショップでは、普段の生活の中で見慣れているロゴタイプを、コンピュータを使わずに一から作るという経験を通して、ただ「可愛い」から、「かっこいい」からという理由で作られていのではなく、書体デザイナーの思いや、守るべきルールがあることへの気づきを得ることができたといえます。

参加者:19名

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